ステムセル研究所でのさい帯血保管

ステムセル研究所は、さい帯血の民間バンクです。さい帯血を保管するには、民間バンクと公的バンクがあります。公的バンクは、国からの財政支援によって運営されている機関です。この公的バンクへの保管は「寄付」というかたちになるため、採取や保管に費用はかかりません。「寄付」であることから、さい帯血の提供先は、血液疾患のためさい帯血を必要としている第三者になります。
さい帯血を、赤ちゃん本人やそのご家族が病気にかかったときに備えて保管したいという方は、ステムセル研究所などの民間バンクへの保管となります。民間バンクへの保管は採取や保管の費用がかかりますが、さい帯血の提供先は第三者ではなく、さい帯血提供者である赤ちゃん本人や、そのご家族になります。
血液疾患などにかかった場合、骨髄移植などの移植医療には、ドナーが見つからないことや、移植したとしても拒絶反応が起こるといった問題があります。兄弟間での適合率は高い場合が多いため、兄弟間の移植にもさい帯血を使うことができる可能性が高くなります。さらに、血液疾患だけでなく、再生医療などにも活用することができる場合もあります。

ステムセル研究所での料金は、分離費用140,000円(税抜)、10年間の保管費用70,000円(税抜)の計21,000円です。2回目以降の保管や多胎妊娠の方には割引特典があるほか、費用は分割払いも可能となっています。保管後は、10年ごとに70,000円(税抜)の更新費用がかかります。
ステムセル研究所でのさい帯血保管を希望する場合は、まず資料請求をします。専任担当者からの説明連絡を受けた後、出産する医院の医師に依頼書を提出し、契約という流れになります。病院やクリニックによって採取までの手順が異なるため、さい帯血採取から保管までは専任担当者のサポートがあります。
出産を担当する医師の了承があれば、基本的には希望する方すべてが採取を行うことができます。お母さんの病歴や家族歴によって採取不可ということはありません。帝王切開や自宅出産といったさまざまなケースにも対応できる体制が整っていますが、担当医師の判断によるところもあります。また、HIV陽性の方、またはHBe抗原陽性の方は採取を行うことができません。
採取は出産時に行うこととなりますので、実際に採取を行うのは医療機関の医師や医療スタッフになります。採取の際は、お母さまや赤ちゃんが痛みを感じることはまったくありませんし、危険性もありません。
さい帯血を採取したら、ステムセル研究所の社員や、業務委託された検体集配会社が受け取りに来ます。一部の地域にはなりますが、ご家族が送付手続きを行う場合があります。その際の搬送にかかる費用は、ステムセル研究所の負担となります。
引き渡されたさい帯血は、速やかに細胞処理センター(CPC)に運ばれます。この細胞処理センターは、医薬品製造を行う施設の品質管理基準に準拠しています。また、国際標準化機構(ISO)が定めたクラス5という規格も満たしており、高いレベルのクリーンな環境を保持しています。そこでさい帯血から幹細胞等を分離させた後、保管されることとなります。

ステムセル研究所は、日本に初めて設立された民間のさい帯血バンクです。1999年の設立以降、厳格な基準で守られる品質基準と徹底された保管環境が信頼に結び付き、年々保管数を拡大しています。2016年6月現在では、38,000を超える保管数となっており、民間のさい帯血バンクが保管する検体数の約90%を占めています。
これまで、白血病や脳性麻痺などの疾患の治療に、ステムセル研究所が保管していたさい帯血が使用されたことがありますが、保管されていたさい帯血が使用されたことがあるのは、国内にある民間バンクではステムセル研究所だけです。
さい帯血の保管施設は、新耐震基準に基づいた設計となっており、Aランクの耐震強度を有しています。保管施設は横浜市緑区にありますが、この地域は堅固な地層が基盤となっているため、地震によって地盤が液状化する可能性は低いと考えられています。また、内陸の海抜12m地点に位置することから、津波の心配もありません。
採取されたさい帯血は、保管タンク内で液体窒素を利用して超低温で保存されているため、地震などで万が一停電が起こったとしても、数日間は問題なく保管することができます。
2012年には施設が拡張され、9万人分のさい帯血を保管することができるようになりました。これにより、国内最大級のさい帯血保管施設となりました。保管施設には厳重なセキュリティ対策がなされているため、防犯体制も万全となっています。

株式会社ステムセル研究所
http://www.stemcell.co.jp/

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

最新投稿記事

  1. 一般的に、集団の中の個人は複数の役割を持っており、それぞれの役割に期待される事柄は異なります。例えば…
  2. 1.地球温暖化による影響2.地球温暖化の原因1.地球温暖化とは?地球温暖化とは、地球の温度が上昇する…
  3. 「セカンドアース」この言葉を耳にしたことはあるでしょうか。セカンドアースはVR技術とブロックチェーン…
ページ上部へ戻る